Cowboy Bebop
Spike (スパイク)
永遠に続くものはない、あらゆる物に終わりは来る。それは自然の摂理というやつだ。
食い物はとても大切だ。何しろ人間の身体はそいつが食ったもんでできているわけだ。もし俺のクローン人間がいるとして、そいつがハンバーガー以外食ったことはないとしよう。そいつと俺は遺伝子的には同じでも、まったく違った人間になるはずだ。「ハンバーグースパイク」は俺よりも怒りっぽいかもしれないし、日曜には教会に行くような男かもしれない。凶暴な賞金首かもしれないし、ワイシャツにはアイロンを当ててから着るような男かもしれない。いずれにしても、「ハンバーガースパイク」は俺とは別人だ。要するに、食い物を選ぶときは、よくよく考えて選ばなければならないってことだ。
人間は心臓の鼓動によって生きている。鼓動とは、規則的な繰り返し、すなわち、リズムのことだ。そう、何をするにしても、大切なのはリズムだ。 歩く時も、喧嘩する時も、飯を食う時も、愛し合う時も、セリフを言う時も、リズムが重要なんだ。
ラァフィングブールが言った。
泳ぐ鳥よ、お前の身体は何でできているか知っているか。
俺は言った。
知らねえよ。きっとどこにでも転がっている鳥の糞だろうさ。
ブールが言った。
泳ぐ鳥よ、お前の魂は何でできているか知っているか。
俺は言った。
知らねえよ。きっとどこにでも転がっている綿埃だろうさ。
ブールは言った。
その答えは間違っていて、合っている。お前の身体か宇宙のすべてと繋がっていながら、お前にしかありえない。お前の魂は宇宙のすべてを含んでいながら、お前でしかありえない。それはこの私も、そして誰しも。誰かが憎めば、お前は自分を憎んでいる。誰かを愛していれば、お前は自分を愛している。
俺は言った。
俺は誰にも何にも感じないよ。
ブールは言った。
それは、この地上で何より不幸なことだ。
Jet
盆栽は奥が深い。ただカットすればいいものじゃない。それぞれの盆栽には一つ一つ個性があり、そいっを活かしてやらなくてはいけないのだ。愚かな人間は、何でもかんでも同じように切り捨てようとする。はみ出した部分をただカット、カット、カットするだけだ。だがそのはみ出した部分こそが個性であり、オリジナリティなのだ。そんなことも分からない人間はハサミを持つべきじゃない。まったく、盆栽に気の毒だ。
Faye
戦いの基本は知ってる?
思想のない男は嫌い。でも思想を押しつけてくる男はもっと嫌い。歯槽膿漏(しそうのうろう)の男も嫌い。息の臭い男じゃ、キスもできないしね。危険な男は好き。でも危険過ぎるのはちょっと考え物。弱気な男は嫌い。自分の弱さを分かった男は好き。楽観的な男が好き。
悲観的に生きるなんて気が知れないわ。人生は多分、どう転んだって、なるようになるのよ。
綺麗ごとは嫌い。綺麗好きも嫌い。少しぐらい汚れているほうが、部屋も世の中も住みやすいってもんよ。「色白は七隈隠す」なんていうけど、隠し事も嫌いなの。シミ、そばかす、いいじゃい?誰もかれも同じ肌、同じ顔じゃ、どれか自分かは分からなくなるわよ。私はただでさえ自分は分からない。だから、手掛かりを消しちゃいけないの。全部、自分の道しるべだからね。
Edward
エドです。宇宙は広いです。エドは宇宙の真理を探して旅をしています。裸足で歩くと、ビリビリします。ネットの海は広くて、色んなお魚もいてぐりぐりします。頭にも脳を乗せると、ワクワクします。真理はあると思って探すと無いですが、無いと思って探すとやっぱり無いです。 欲しいものは手に入らないですが、要るものが手に入りました。
アイン
Johann Wolfgang von Goethe (ゲーテ)
手は手でなければ洗えない。得ようと思ったらまずは与えよう。
作者が彼の読者に与える最大な敬意は、彼らが期待するようなものは一切書かないということである。
注:画像はWallHereより。